富士ステークス(Ｇ３)

・コース　東京芝1600ｍ

 

 

重賞解説

Ｇ１レースのマイルチャンピオンシップの前哨戦として、【富士ステークス】とスワンステークスがあるが、スワンステークスは1400m、富士ステークスは1600m。より直結するのは富士ステークスだろう。近年ではダノンシャークなどが富士Ｓからマイルチャンピオンシップに出走し、好走している。Ｇ３の京成杯オータムＨやＯＰのポートアイランドＳから参戦する馬が非常に多いが、ここ数年は３歳クラシックで苦戦した馬たちが激走するパターンも多い。

 

 

データ

集計期間2006年～2015年の過去10年間
※「TARGET frontier JV」を利用

 

・単勝オッズデータ

・ポイント

単勝1倍台の馬が過去10年で一頭もいないレースで、毎年オッズは割れやすいことがわかる。2.0～4.9倍台の人気馬はそれなりに走るが、回収率は単複共に低い。最も狙い目なのは5.0～9.9倍のほどほどに人気している馬で、こちらは単回値が100を超えている。そして普通に考えると好走するのが難しそうな50.0～99.9倍の馬がなんと6頭も馬券に絡んでいる。先行した人気薄の粘り込みが、思わぬ高配当をもたらすことも多い。

 

 

・枠順別成績データ

・ポイント

枠順的には内外で有利不利はなさそう。ただ意外と苦戦しやすいのが１枠で、19頭出走して2着一回だけとかなり成績が悪い。東京芝1600mのコース自体は決して１枠不利という感じではないので、富士Ｓのレース的な問題が大きいかもしれない。富士Ｓはとてもスローになりやすく、特にここ3年はその傾向が強い。スローだと内の馬は包まれてしまうことが多い。

 

 

・脚質別成績データ

・ポイント

東京マイルと聞くと差しが良く届くような気がするが、最も好走しやすいのは先行馬。こちらも富士Ｓ特有のスローペースが影響しているだろう。３着以内という意味では先行馬が理想だが、１着のみを見てみると中団馬が勝率8.5％、単回値158と優秀な成績。前で粘る先行馬が2着・3着で、勝つのは中団で脚を溜めていた差し馬というパターンが多いのだと思う。そして逃げ馬は過去10年一度も馬券内に入れていない。キレ負けするのだろう。

 

 

・前走クラスデータ

・ポイント

過去10年で最も出走数が多いのは前走Ｇ３組。勝率こそ悪いものの複勝率は良く、回収率は単複共に100を超えている。ＯＰ特別組も44頭と多く出走しているが、こちらはあくまで3着以内が狙い目だろう。Ｇ２組は良く馬券に絡むが回収率がイマイチ。逆にＧ１組はあまり馬券内に入らないが、回収率は高め。ただこれは14番人気の馬が一頭入ったことが大きく影響している。やはり狙うならＧ３組だろう。

 

 

・前走レースデータ

・ポイント

冒頭でも書いたが、京成杯オータムＨとポートアイランドＳから多くの馬が出走している。ただどちらも回収率はイマイチ。とくにポートアイランドＳ組は複勝率も低くなっている。ダービー卿チャレンジＴ組やオールカマー組、ラジオNIKKEI賞組などがよく好走していて、回収率も高い。

 

 

・年齢別成績データ

・ポイント

複勝率で言えば断然4歳馬。出走頭数は3歳馬や5歳馬の半分だが、馬券には同じぐらい絡んでいる。3歳馬も狙い目で、こちらは回収率が高い。5歳馬までは買えるが、6歳以上になるとかなり厳しい成績。ただ人気がないことも多いので、一発の魅力はある。

 

 

ーまとめー

• 単勝オッズ
  →かなり荒れやすく、大穴馬もくる
• 枠順別成績
  →内外で有利不利はないが、1枠は好走馬が少ない
• 脚質別成績
  →3着以内なら先行馬、1着なら中団馬。逃げ馬は厳しい
• 前走クラス
  →出走頭数が多く、回収率が高い前走Ｇ３組がおすすめ
• 前走レース
  →ポートアイランドＳ組はイマイチ。オールカマー組など狙い目
• 年齢別成績
  →複勝率的には4歳馬だが、回収率的には3歳馬も良い

 

参考コースデータ

東京競馬場｜東京芝1600mコース分析！主なレース【安田記念、ヴィクトリアマイル】

↑↑↑コースデータの記事も参考にどうぞ！

 

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