マイルチャンピオンシップ(Ｇ１)

・コース　京都芝1600m外

 

重賞解説

その名の通りマイルでのチャンピオンを決めるレースである【マイルチャンピオンシップ】。芝でのマイルＧ１は春の安田記念と秋のこのレースだけ。前哨戦である富士ＳやスワンＳはもちろんのこと、毎日王冠や天皇賞・秋などの中距離路線の馬や、スプリンターズＳなどの短距離路線の馬も集まる。2015年勝ち馬モーリス、2014年勝ち馬ダノンシャークのようにマイルのスペシャリストが勝つことが多いが、2013年の勝ち馬であるトーセンラーのように中距離馬も活躍している。

 

 

データ

集計期間2006年～2015年の過去10年間
※「TARGET frontier JV」を利用

 

・単勝オッズデータ

・ポイント

毎年オッズは割れやすく、安田記念を制していた2015年のモーリスですら、単勝5.7倍のオッズが付いていた。2.0～4.9倍の馬の成績は良く、回収率も単複共に90以上と高い数値。さらに5.0～9.9倍の馬の成績もよく単回値は低いが、複回値は100を超えている。10.0～19.9倍になると複勝率はガクッと下がる。20倍以上はあまり馬券に絡まないので、人気薄の馬は軽視したい所。

 

 

・枠順別成績データ

・ポイント

枠順的には４枠の複勝率が35％と非常に高いが、５枠はそれほどではないので中枠有利と言う感じではない。京都芝1600mは外回りで、内回りとの関係上最後の直線入り口で内が開くため、１枠の成績が良い。ただマイルチャンピオンシップに関しては１枠はそこまで目立っていない。内から外までどの馬にもチャンスがあると思われる。

 

 

・脚質別成績データ

・ポイント

普通に考えると、最後平坦の京都コースのレースなので前の馬有利かと思うが、外回りで行われることや厳しい流れになりやすいことから、最も成績が良いのは中団馬となっている。先行馬も悪くはないが、複勝率・回収率が中団馬より低い。逃げ馬はほとんど逃げ粘れない。後方馬はたまに馬券に絡むが、絡んだ馬のどれもが上位人気に推された馬だったので、回収率はとても低い。相当力がないと厳しいと思うのでやはり中団には付けておきたい所。

 

 

・前走クラスデータ

・ポイント

比較的人気馬が強いレースなので回収率は全体的に低めに見えるが、その中でも前走Ｇ２組の回収率が高く見える。単勝10倍以上の馬に限定すると前走Ｇ２組の馬がもっとも馬券に絡んでいる。人気薄を狙うならここだろう。前走Ｇ１組はさすがに好成績で、回収率もそこそこ。前走Ｇ３組は出走頭数は59頭とＧ２組に次いで多いが、馬券には6頭しか絡んでいない。OP特別以下の馬は厳しい。

 

 

・前走レースデータ

・ポイント

冒頭の重賞解説でも書いたとおり、短距離から中長距離まで様々な距離の馬が参戦している。その中でも好成績なのは一番上の天皇賞・秋組。2012年1着サダムパテックのように距離の合わない天皇賞・秋で負けてから、適性距離のマイルＣＳで好走するパターンや、2009年1着のカンパニーのように天皇賞・秋もマイルＣＳも好走するパターンがある。前者のように前走短距離や中長距離で距離が合わずに負けた馬が、適性距離であるマイルＣＳで好走することも多いので距離適性をしっかりと見極めたい。

 

 

・年齢別データ

・ポイント

マイルＣＳには多くの３歳馬が参戦しているが、散々な結果に終わっている。複勝率が最も高いのは４歳馬だが、回収率的には５歳馬も悪くない。６歳以上になると勝率・複勝率・回収率すべての面でガクッと下がる。

 

 

ーまとめー

• 単勝オッズ
  →オッズは割れるが人気馬が強く、堅くなりやすいレース。
• 枠順別
  →内から外まで有利不利はなく、どの馬にもチャンスがある。
• 脚質別
  →差しも決まりやすく、最も成績が良いのは中団馬。
• 前走クラス
  →前走Ｇ２組が好成績。人気薄に関してもここが狙い目。
• 前走レース
  →天皇賞・秋組が好成績。距離が合わなかった馬に注意。
• 年齢別
  →３歳馬や６歳以上は厳しい。４歳馬や５歳馬が狙い目。

 

参考コースデータ

京都競馬場｜京都芝1600m（外）コース分析！主なレース【マイルチャンピオンシップ】

↑↑↑コースデータの記事も参考にどうぞ！

 

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