今週は函館スプリントステークスとユニコーンステークスが行われます。どちらもＧⅢですが、個人的に注目しているのは函館ＳＳです。このレースは近年非常に荒れています。昨年の三連単が約94万円。一昨年の三連単が87万円と高配当が続いています。先週の荒れると言われていたマーメイドステークスもやっぱりそこそこ荒れましたし、今週の函館ＳＳも荒れるかもしれません。
荒れるのもこのレースの魅力の一つですが、3歳馬と4歳以上の馬の戦いというのも魅力の一つです。今年の3歳馬はシュウジ、オデュッセウス、ティソーナ、キャンディバローズ、ソルヴェイグなどなかなかいいメンバーが集まった印象を受けます。いいメンバー？と思う方も多いかもしれませんが、函館ＳＳに参戦する3歳馬としてはかなり好メンバーだと思います。ちなみに昨年はレンイングランド、クールホタルビ、タガノアザガルでした。
好メンバーが揃っただけに結構人気しそうな3歳馬ですが、まずはこの3歳馬の中から穴馬を探していこうと思います。それではデータを見ていきましょう。
(データ期間 2006～2016年 2009年札幌開催は除く ※「TARGET frontier JV」を利用)
まずは函館ＳＳの年齢別のデータを紹介します。
・函館ＳＳの年齢別データ
3歳馬～8歳馬までのデータが載っていますが、注目の3歳馬は0勝。18頭出走して2着2回、3着2回となっています。一番右端の複回値を見ると142と非常に高いですが、これは昨年レンイングランドが12番人気で3着に入り、複勝が1310円も付いたことが大きく影響しています。そこまで信用はできそうにないでしょう。
年齢別の見ると3歳馬よりは、4歳馬が良さそう。出走回数は14回と少ないものの、1着2回、2着2回、3着2回とかなりの好成績となっています。
3歳馬は馬券圏内に入ったのは18頭中4頭とそこまで好走していません。ただこの4頭を見てみると面白いことがわかりました。
・3歳馬の4頭
- 2007年 04番 サープラスシンガー 2着 逃げ
- 2011年 03番 テイエムオオタカ 2着 逃げ
- 2014年 09番 クリスマス 3着 追込み
- 2015年 13番 レンイングランド 3着 追込み
サープラスシンガーとテイエムオオタカは内枠からの逃げ切り。クリスマスとレンイングランドは比較的外枠からの追込みです。これは3歳馬だけでなく函館ＳＳ全体に言えることですが、内枠からの逃げと外枠からの追込み。この二つが函館ＳＳで好走するための条件になっています。非常にシンプルですね。
内枠からの逃げ
まず函館ＳＳで逃げた馬9頭の内、すべてが真ん中より内枠の馬でした。前半33秒台、32秒台にもなる函館ＳＳなだけに内枠の馬しか逃げるチャンスがないということでしょう。
外枠からの追込み
函館1200mは最後の直線が約260mしかありません。内枠から馬群をさばいて差す！なんてことをしている暇はありません。仕掛けの一瞬の遅れが命とりです。そういう意味で外枠の方が良いのでしょう。
好走できそうな3歳馬は？
今回の3歳馬5頭はどの馬も先行力があります。ただ内枠を引けたのは2頭でした。3番シュウジと4番オデュッセウスです。今回の函館ＳＳで最も逃げそうなローレルベローチェが14番と外枠に入ったことで、この2頭にチャンスが訪れました。とくにシュウジは元は逃げていた馬なので、注目ですね。ただどちらも人気するかもしれません。そこで次は穴馬を探していきます。
ここからが本題です。先ほど触れましたが、好走するための条件はシンプルに二つ。内枠からの逃げと外枠からの追込みです。これを基本として穴馬を探していきます。
まず見ていただきたいデータがあります。
・函館ＳＳの年齢別のデータ(7番人気以下)
年齢別のデータですが、今回は7番人気以下の穴馬を取り上げています。7番人気以下の馬は6回馬券に絡んでいますが、その内の5頭が5歳以上の馬でした。穴馬を狙うなら5歳以上がおすすめです。
そしてその6頭の穴馬を見てみるとまた面白いことがわかりました。
・7番人気以下の穴馬(好走した6頭)
- 2006年 12番 ビーナスライン 13番人気 1着 追込み
- 2006年 11番 ブルーショットガン 10番人気 3着 追込み
- 2012年 10番 ビスカヤ 11番人気 3着 追込み
- 2014年 03番 ガルボ 8番人気 1着 差し
- 2015年 13番 レンイングランド 12番人気 3着 追込み
- 2015年 16番 アースソニック 14番人気 2着 追込み
6頭の内5頭が外枠の追込み馬です。ガルボだけは例外ですね。
好走するなら内枠の逃げ馬か、外枠の追込み馬と言っていましたが、穴馬なら後者の方が適していると思います。今回のメンバーでその条件を満たしそうな馬は12番のティーハーフ、13番のアースソニック、15番のファントムロードあたりでしょうか。
昨年の勝ち馬ティーハーフはおそらく人気すると思われるので、穴馬としてはアースソニック、ファントムロードが良さそう。
アースソニックは昨年の2着馬ですし、最近不調ですが好走するならここでしょう。ファントムロードは脚質は中団でも追込みでもＯＫなタイプ。1600万を勝ち上がったばかりでノーマークかもしれませんが、実はこの函館ＳＳは1600万上りの馬が結構好走します。昨年のティーハーフもそうでしたね。ここで一発あるかもしれません。
荒れる函館ＳＳは今年も荒れるのでしょうか？今週の日曜、函館スプリングステークスをお見逃しなく。
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